江戸時代の町屋建築を土台に、明治期に呉服の問屋として使われ、大正に料理屋となり、昭和期に入って隣家を組み込み、 平成6年に再生工事をして元気を取り戻した、おもしろい金沢市保存建造物です。

 

こけら葺きの屋根や、金沢の町屋の特徴だった「さがり」も復元、おそらく日本で唯一の「便所の神様の掛軸」もきれいに表装して元通りにしました。


 金沢の指定保存建造物に指定
 されている店舗
古い建築をリニューアルさせると、新しい物も受け止めるパワーが甦るのでしょうか?ハープ演奏の史跡コンサートの会場になったり、女性は赤、男性は黒のドレスで着飾った晩餐会にも使われましたが、100年余りを経た町屋が、おおらかに受け入れてくれました。

建築に興味のおありの方は、ぜひ建物の中だけでもご覧下さい。いつでもご案内させて頂きます。




築100年を経た建物ゆえ、あちこち傷みがめだってきました。また、人間に例えれば加齢のため腰が曲がってきていました。人間も建物も、姿勢が正しくないと寿命は縮んでしまいます。

そこで建物の寿命を延ばすため家をジャッキで持ち上げ、基礎を打直し、水平を取り戻しました。表面的な修繕、補修では生き生きとした建物に生まれ変わることは出来ません。

木は生きてきた樹齢と同じだけの寿命を建物に使われても生きるといいます。そして建物は幾月を重ねてなお美しくいきいきと生きること。そのことに思いを馳せつつ大勢の職方の力が結集しました。

しかし、単なる復元では家のはく製でしかありません。現代的な機能と目的を持たせ、次の時代へつなぐ力を吹き込んで再生すること。それが寿屋の取った方法です。


歴史を感じさせる
太い火袋
の玄関